社長のひとりごと
- 2025/07/14
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夏雲奇峰多
京都も祇園祭の鉾も建ち、夏本番を迎えております。テーマの語句の通り、夏のむくむくと出ている入道雲、青空の中に、様々な姿を見せてくれます。自然法爾そのものの姿です。
私が入社して間もない35年前に、妙心寺の『心の花園』カレンダーの担当をしていた時の話しです。経験も浅くて禅語にも馴染みの無い時に、妙心寺の担当の僧侶が、則竹秀南老大師から拝受された墨蹟を前にして、「これは、何と読むのか、千眞さんなら分かるやろ?」と尋ねられました。詳細は忘れましたが、前の日に、老大師から、この墨蹟を見せて頂いてので覚えていました。意地悪な質問に対して、少し、自信無さげに、『夏』ではないでしょうか?と芝居っけたっぷりに言いました。すると『流石に千眞さんやなぁ。』と言って頂きました。夏雲を見る度に思いだすトピックスで有ります。
素晴らしい墨蹟を久しぶりに眺めて嬉しいです。
- 2025/07/10
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弊社の改革。
日暦の現物がまだ完成していない、この時期は、制作ニュースとしてのご案内を毎年させて頂いてます。近年は『ゆうメール』として、郵便局が配達する形態をとっており、すっかり定着しています。従来は、封筒に入れてお届けしてましたが、郵便料金の値上げが尋常でなく、変革が必要となりました。今年より、封入する必要のない圧着仕様のカタログにさせて頂きました。重量の問題もあり、情報をギュッと押し込めた内容になっております。創意工夫無くして、未来はないようです。
- 2025/07/09
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茶禅一如八月。
寶積玄承老大師の墨蹟です。曹洞の墨蹟と同じく『竹』の語句になりました。老大師は、昨年に、花園大学を退官されました。長年に渡り、花園大学の根幹である『禅』の教育、指導にあたられて、薫陶を受けられた方には、今の臨済界をリードされる面々も多々おられます。霊西交流にも、長年に渡り、足跡を残された我が国を代表する禅僧であられます。
- 2025/07/08
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辱くも来社下さいました。
建仁寺法務部長.禅居庵住職の上松正宗和尚が拙社にお運び下さいました。先住職の時にご縁を頂き、御自坊の役員をさせてもらってますので、いつも御指導を賜ってます。以前に購入した夏物作務衣を、初めて着てお待ち申し上げました。
- 2025/07/08
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夏の禅語の定番。
今月の『禅のこころ』曹洞の墨蹟は、総持寺西堂の青山俊董老大師の「竹 為君葉々起清風」であります。老大師には、数年前に、私の思慮不足で、ご迷惑をお掛けした事が有りました。しかし、老大師のお計らいで、救って頂きました。三年前に、塩尻の無量寺にて相見をお許し下さった折には、茶道のお話しを和かに話して下さいました。出版された茶道にまつわる図版を数冊頂きました。茶禅一如と言いますが、当に実践されている禅僧であられるのは周知の通りです。その後、体調を崩された事も有られたと聞きますが不屈の精神で元気でお過ごしのことを大慶に存じます。相対する人に、清風の如く心に風を通して下さるのが老大師の禅風だと考えてます。