社長のひとりごと

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一隅を照らす

一隅を照らす

更新日:2014/06/13


昨日のロータリーの例会で、会員でもあられる妙法院門跡門主で、早稲田大学名誉教授(専門 日本宗教思想史)の菅原信海氏がスピーチをして下さいました。
テーマは「『一隅を照らす』をめぐって」でありました。

天台学生式の中で、照千一隅、此則国宝 忘己利他、慈悲之極の言葉を取り上げて、己をさておいて社会への恩返しの気持ちが肝要であると説いて下さいました。

スピーチの大半を最澄と空海を比較してお話して下さいました。

同時代を生きた両人は、最澄が8歳年上であり、唐を目指して4隻の船が出た時に、両人が別々に乗っていた2隻のみが無事に唐に着き、空海は福建省に密教の勉強に、最澄は浙江省天台山にて天台の勉強に向かったそうです。
その時は、互いに面識が無かったそうです。
両人が帰国後に、最澄が密教の教えを請いに乙訓寺に空海を訪れたそうです。暫く、仲の良い交流が続いたそうですが、最澄が密教の書物のみならず、秘法(体験)まで求めた事が原因で仲たがいをしたと言われてるそうです。
もう一つは、交流の中で、空海の弟子が最澄に走った事もあるそうです。

空海は、弟子を作らない主義で、最澄は弟子が多いそうです。

掻い摘んで書きましたが、興味深いスピーチでした。

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