社長のひとりごと

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  • SENSHIN日記 by社長

後から知る親心。

後から知る親心。

更新日:2022/07/05



昨日は、父の命日で、拙宅に弘源寺の副住職様にお参りに来て頂き、夕刻に墓参をしました。唐突ですが、私の脳裏にある生前の父の逸話を紹介します。父が、禅居庵の新年祭に、参詣した際に、当時の上松正明住職(現在、閑栖和尚)と小生とで、茶礼をさせて頂きました。父は、若い頃、某大手映画会社の撮影所に勤務していた時の事を不意に話し始めました。会社の創立者の親戚にもあたる所長が、所有されていたマイカーのアメリカの名車ダッチを手放すので、皆の前で欲しい人は名乗り出て欲しいと言われたそうです。当時、結婚前だった父が分不相応と知りながら、分けてもらったそうです。。父は、『私も若くて、偉い人に出世の為に、心情を良くする為に良い格好をしたかったんでしょうね。』半ば、他人事みたいに話した事が有りました。80歳を過ぎた老人が50年以上の前を話した事が意外でした。確かに車が好きで、小生が小さい頃は、ルノーに乗ってました。ダッチに比べたら、小さな車でした。ダッチを維持するのは、色んな意味で大変で、すぐに手放したのかもしれませんが苦労したんでしょう。私への教訓として伝えたかったんでしょう。私はダッチと父が結びつかず驚きました。父の最晩年のエピソードでした。




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