夏雲奇峰多
夏雲奇峰多
更新日:2025/07/14
京都も祇園祭の鉾も建ち、夏本番を迎えております。テーマの語句の通り、夏のむくむくと出ている入道雲、青空の中に、様々な姿を見せてくれます。自然法爾そのものの姿です。
私が入社して間もない35年前に、妙心寺の『心の花園』カレンダーの担当をしていた時の話しです。経験も浅くて禅語にも馴染みの無い時に、妙心寺の担当の僧侶が、則竹秀南老大師から拝受された墨蹟を前にして、「これは、何と読むのか、千眞さんなら分かるやろ?」と尋ねられました。詳細は忘れましたが、前の日に、老大師から、この墨蹟を見せて頂いてので覚えていました。意地悪な質問に対して、少し、自信無さげに、『夏』ではないでしょうか?と芝居っけたっぷりに言いました。すると『流石に千眞さんやなぁ。』と言って頂きました。夏雲を見る度に思いだすトピックスで有ります。


素晴らしい墨蹟を久しぶりに眺めて嬉しいです。
« 前の情報を見る