社長のひとりごと

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  • SENSHIN日記 by社長

今日から七月。

今日から七月。

更新日:2025/07/01



暑さ厳しい折ですが、京都市内で、夕方に、大音量の雷鳴が響き渡りました。まさに、今月の小堀泰巖老大師の語句そのものでした。



『黙』という言葉には、とりわけ憶い出があります。随分と昔に、栽松老大師に日暦の揮毫のお願いをされる先代に随行させて頂いた時の事です。それまでにも、何回となく相見をさせて頂き、墨蹟依頼の様子を垣間見てましたが、老大師の決まり文句は、「毎年、書くのは嫌でたまらん。あんたは、365日、一番会いたくない人だ。又、息子さんまで連れて来て勘弁してよ。」でした。しかし、先代が『黙』云々と言った年は、間髪入れずに、「それは、私に任せて下さい。」と明らかに、老大師のお好きな語句なんだと察知しました。私たち親子の仕事の妙は、これなんだと思い、感激したのを鮮明に憶えています。揮毫依頼させて頂く際の阿吽の呼吸が最も大切であると今も信じています。言葉とは裏腹に、二代目の甘ちゃん社長と言われましたが、いつもいつも、社業のなり行きを心配して下さり、色々なご進言を下さった老大師の在りし日の御姿、お声を頭に巡らせています。感激。合掌。




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